家族葬のお通夜は40分ほど、葬儀・告別式は50分ほどで終わるのが一般的です。ただし、火葬や精進落としまで含めると、トータルで4時間半〜5時間程度を見込んでおく必要があります。
葬儀の準備や進行は、慣れない手続きが重なり、遺族にとって心身ともに大きな負担になりがちです。「家族葬はどのくらい時間がかかるの?」「負担を減らすにはどうすればいい?」と疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
本記事では、家族葬のお通夜・葬儀・告別式・火葬・精進落とし、それぞれにかかる時間の目安と、時間を短縮するための工夫を解説します。家族葬を検討中の方や、葬儀にかかる時間の見通しを立てたい方は、ぜひ参考にしてください。
家族葬のお通夜にかかる時間
家族葬のお通夜は、一般的に午後6〜7時ごろに始まることが多く、お通夜本体と通夜振る舞いを合わせると、終了までに2〜3時間ほどを見込んでおくとよいでしょう。
お通夜そのものにかかる時間は40分ほど
お通夜の式典そのものにかかる時間は、40分ほどです。読経・焼香・僧侶による法話という流れが一般的です。参列者が少ない家族葬では、一般葬と比べて焼香にかかる時間が短くなるため、全体の所要時間も短くなります。
ただし、僧侶の法話が長くなる、喪主・遺族が参列者一人ひとりと言葉を交わすなど、40分より長くなることもあります。会場や進行の段取りによって所要時間も前後するため、余裕を持ってスケジュールを組んでおくことが大切です。
通夜振る舞いにかかる時間は30分~1時間
お通夜の式典が終わると、参列者をもてなす「通夜振る舞い」へと移ります。通夜振る舞いは、遺族が参列者に料理や飲み物を振る舞う席のことで、故人を偲びながら歓談します。
一般葬と比べて参列者が少ないため、通夜振る舞いは30分~1時間ほどで収まることもあります。ただ、久しぶりに顔を合わせた親族同士の話が弾むこともあるため、1~2時間を見ておくと良いでしょう。
家族葬の葬儀・告別式にかかる時間
家族葬の葬儀・告別式は、午前10〜11時ごろに始まるのが一般的です。葬儀・告別式から火葬、精進落としまでをトータルで考えると、4時間半〜5時間程度を見込んでおくとよいでしょう。
葬儀・告別式にかかる時間は50分ほど
葬儀・告別式にかかる時間は、50分ほどが目安です。読経・焼香・弔辞・お別れの儀式という流れで進みます。参列者が少ない家族葬では焼香にかかる時間が短くなるため、式全体にかかる時間も短くなります。
ただし、弔辞の数や僧侶の読経の長さによって時間は前後するため、式の進行については事前に葬儀社と確認しておくと安心です。
火葬にかかる時間は1時間〜1時間半ほど
葬儀・告別式が終わると、ご遺体を納めた棺を霊柩車で火葬場へ搬送し、火葬します。火葬そのものにかかる時間は、およそ1時間〜2時間ほどです(火葬炉の性能や自治体によって異なります)。
火葬中は、遺族や参列者が火葬場内の控室で待機します。この待ち時間を利用して軽食をとる場合もあり、後述する精進落としをこのタイミングで行うケースもあります。
火葬後の骨上げにかかる時間は30分ほど
火葬が終わると、遺骨を骨壺に収める「骨上げ(こつあげ)」をします。骨上げは、遺族や近親者が二人一組で箸を使い、足元から順に遺骨を拾い上げていく儀式で、30分ほどで終わるのが一般的です。
繰り上げ法要をする場合は骨上げ後に30分ほどかかる
骨上げの後に「繰り上げ初七日法要」をする場合は、さらに30分ほどの時間が必要です。本来、初七日法要は故人が亡くなってから7日目に行うものですが、遠方から来た親族の負担を減らすために、葬儀当日に繰り上げて行うことが近年では一般的になっています。
繰り上げ法要を実施するかどうかは、事前に親族間で話し合って決めておくとスムーズです。
精進落としにかかる時間は1〜2時間
骨上げおよび繰り上げ法要が終わった後は、「精進落とし」と呼ばれる会食の席を設けます。精進落としは、僧侶や参列者への感謝を込めて遺族が振る舞う食事の場であり、故人を偲びながら参列者と言葉を交わす大切な時間です。
かかる時間は1〜2時間ほどが目安ですが、火葬中の待ち時間に精進落としを済ませることもあります。参列者の状況や会場の都合に合わせて、柔軟に対応するとよいでしょう。
家族葬にかかる時間を短くするには
家族葬は一般葬よりも時間が短くなりやすいとはいえ、お通夜から精進落としまでをこなす遺族の負担は決して小さくありません。進行の工夫次第でトータルの時間を短縮できるため、体力的・精神的な余裕を少しでも軽くしたい場合は、次のような方法を検討してみましょう。
受付を省略する
一般葬では、参列者から香典を受け取り、芳名帳に記帳してもらうための受付を設けるのが通常です。しかし家族葬では、あらかじめ参列者を限定しているため、受付を省略するケースも少なくありません。
受付の手間をなくすことで、係の割り振りが不要になるほか、参列者が式場に入るまでの流れがスムーズになります。香典を辞退する場合は特に、受付を設けないケースが増えています。
通夜振る舞いや精進落としをお弁当にする
通夜振る舞いや精進落としをお弁当形式に切り替えることで、会食にかかる時間を大幅に短縮できます。略式ではありますが、参列者が少ない家族葬ではこのような形式も受け入れられやすく、遺族の負担を抑えながら感謝の気持ちを伝えられる方法として広く利用されています。
火葬の待ち時間に精進落とし(会食)を行う
火葬中の1時間〜1時間半は、遺族や参列者が控室で待機する時間です。この待ち時間を活用して精進落としを行えば、骨上げ後に改めて会食の場を設ける必要がなくなり、全体のスケジュールを短縮できます。
骨上げが終わった後はそのまま解散できるため、遠方から参列した親族の帰宅時間も早められます。なお、この形式をとる場合、火葬場への移動にお付き合いいただく僧侶(お坊さん)にも、火葬中に一緒に食事をとっていただくか、事前にお膳料をお渡しして退席いただくかの確認が必要になります。
葬儀社に相談すれば、火葬場の控室に食事を手配してもらえる場合も多いため、事前に確認しておきましょう。
時間や負担を抑えたいなら一日葬も視野に
一日葬とは、お通夜をせず、葬儀・告別式から火葬までを1日で完結させる葬儀の形式です。
家族葬はあくまで参列者の範囲を限定した葬儀スタイルであるため、「家族葬×一日葬」という組み合わせも可能です。お通夜の分だけ日程が短くなるため、遺族の時間的・体力的な負担をさらに軽減したい場合に選択肢となるでしょう。
一日葬が向くケース
- 遺族や参列者が高齢で、2日間の葬儀に参加するのが体力的に難しい
- 遠方に住む親族が多く、宿泊を伴う長期間の日程調整が困難
- 喪主や遺族の仕事・育児などの事情により、葬儀にかけられる日数を短くしたい
一日葬は、参列者の高齢化や遠方からの参列といった事情に対応しやすい形式です。2日間にわたって気力・体力を維持し続けることは、特に高齢の遺族にとって大きな負担になるでしょう。また、仕事や育児の都合で長期間の休みを取りにくい方にとっても、一日葬は現実的な選択肢です。
一日葬が向かないケース
- 故人が伝統を大切にしており、お通夜を執り行うことを希望していた
- 菩提寺(ぼだいじ)がお通夜を省略することに難色を示している
- 遺族や親族の中に、お通夜を省くことへの抵抗感が強い方がいる
一日葬は比較的新しい葬儀スタイルであるため、菩提寺によってはお通夜を省略することに難色を示す場合があります。菩提寺のお墓に納骨する予定がある場合は、事前に住職へ相談しましょう。また、地域の慣習や親族の意向によっては、一日葬への理解が得られないこともあるため、家族でよく話し合ったうえで判断することが大切です。
家族葬は一般葬より時間が短く、遺族の負担も少ない
家族葬は、お通夜・葬儀・告別式・火葬・精進落としといった一連の流れを、一般葬よりもコンパクトにまとめられる葬儀スタイルです。参列者が少ない分、焼香や会食にかかる時間が短くなりやすく、遺族が長時間にわたって対応に追われずに済むのが大きな利点といえます。
受付の省略やお弁当形式の活用、火葬中の待ち時間を利用した精進落としなど、進行の工夫次第でさらに時間を短縮することも可能です。遺族の状況や参列者の構成に合わせて、無理のないかたちで故人を見送る方法を考えましょう。
家族葬をご検討中の方は、ぜひあんしん祭典にご相談ください。あんしん祭典では、家族葬をはじめ、一日葬・一般葬・直葬など、さまざまなプランをご用意しています。ご要望やご予算、参列者の状況を伺ったうえで、最適なプランを提案いたします。
ご相談・ご依頼は24時間365日受け付けており、突然のご連絡にも迅速に対応いたします。葬儀のことで少しでも不安や疑問を感じたときは、どうぞお気軽にお問い合わせください。

