家族葬は、祭壇を設けずに執り行うことも可能です。祭壇なし、棺を中心とした、シンプルで温かみのある形式を選ぶ家族も少しずつ増えています。
「祭壇は必ず設けるものだと思っていた」「費用を抑えたいけれど、寂しい印象にはしたくない」など、葬儀の準備を進める中で迷いを感じている方も多いのではないでしょうか。葬儀には決まった形があるわけではないからこそ、何を基準に選べばよいのかわかりにくいものです。
本記事では、祭壇なしの家族葬がどのようなものか、選ばれる理由や特徴、注意点を解説します。あわせて、祭壇を設けたい場合に選べる花祭壇・白木祭壇・オリジナル祭壇の特徴と費用感も紹介。家族葬で祭壇をどうするか迷っている方、費用や雰囲気のイメージを具体的につかみたい方は、ぜひ参考にしてください。
祭壇なしで家族葬をすることは可能
家族葬において、祭壇を設けないという選択は十分に可能です。葬儀というと豪華な祭壇が並ぶ光景を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、祭壇の有無はご遺族が自由に決められます。実際に、近年は小規模で簡素な形式を望む声が増えており、祭壇なしのスタイルを選ぶ家族も少しずつ見られるようになりました。
祭壇は本来、故人を弔う気持ちを形にするための装飾であり、必須の設備ではありません。費用を抑えたい、あるいは形式にとらわれず故人と静かに向き合いたいといった理由から、祭壇を設けずに棺と花だけで送る家族葬を選ぶケースもあります。
祭壇なしの家族葬では棺が中心になる
祭壇を設けない家族葬では、式の中心は棺になります。通常の祭壇を伴う葬儀では、祭壇の装飾や供花に視線が集まりがちですが、祭壇がない場合は棺がそのまま会場の主役となります。
具体的には、棺の周囲に少量の生花や故人の好きだった品を飾るスタイルが一般的です。祭壇という大きな装飾がない分、棺の周りに思い出の写真や小物を配置することで、故人らしさを表現するご遺族も少なくありません。
また、棺を中心に据えることで、参列者と故人との距離が物理的にも近くなる点も特徴のひとつです。大きな祭壇に隔てられることなく、棺のすぐそばで故人と最後の時間を過ごせるため、より親密で温かみのある雰囲気の式になりやすいといえます。
家族葬で祭壇なしを選ぶ理由
祭壇を設けない家族葬を選ぶ理由は、家族によってさまざまです。ここでは、祭壇なしが選ばれる代表的な理由として「費用を抑えたい」という経済的な事情と、「厳かな雰囲気が苦手」という心情的な事情の2つを取り上げ、それぞれ詳しく見ていきましょう。
費用を抑えたい
祭壇なしを選ぶ理由として最も多く挙げられるのが、費用面の負担を軽くしたいという希望です。祭壇は葬儀費用の中でも大きな割合を占める項目のひとつです。大型の花祭壇や装飾性の高い祭壇を選ぶと、数十万円単位の費用がかかることも珍しくありません。
祭壇を設けないことで、この費用をそのまま削減できるため、葬儀全体の予算を抑えられます。浮いた予算を会食や返礼品など、ほかの部分に充てたいという考え方をする方もいるでしょう。
厳かな雰囲気が苦手
もうひとつの理由として挙げられるのが、祭壇が作り出す厳粛で格式張った雰囲気を望まないという心情です。大きな祭壇のある式場は、どうしても重厚で改まった空気になりやすく、その雰囲気に圧迫感を覚える方や、故人らしいアットホームな式にしたいと考える方もいます。
最近では、生前から「形式ばった葬儀ではなく、家族だけで静かに見送ってほしい」と希望する方も増えてきました。祭壇を設けないことで、堅苦しさが和らぎ、参列者同士が自然体で故人を偲べる温かな雰囲気を作りやすくなるでしょう。
祭壇なしの家族葬の特徴と注意点
祭壇を設けない家族葬には、費用や雰囲気の面でいくつかの特徴があります。ただし、メリットばかりではなく、規模や進め方において気を付けておきたい点も存在するため、選択する前に把握しておくことが大切です。
費用を抑えられる
祭壇なしの最大の特徴は、やはり葬儀費用を抑えられる点にあります。祭壇の制作費や装花にかかる費用が不要になるため、一般的な祭壇付きの家族葬と比べて総額を大きく下げられます。
浮いた費用を、会食や返礼品、あるいは故人が好きだった音楽や演出といった別の部分に振り分けることも可能です。
厳かな雰囲気が和らぐ
祭壇がないことで、式場全体の空気もやわらかくなります。大きな祭壇が放つ重厚感や格式張った印象が薄れる分、参列者がリラックスして故人を偲べる、アットホームな雰囲気を作りやすくなるでしょう。
特に、形式にとらわれず家族らしい時間を過ごしたいと考える方にとって、この雰囲気は大きな魅力です。故人との思い出話を交えながら、自然体で見送りたいという希望にも合う形式と言えます。
規模は20人以内を目安に
祭壇なしの家族葬を検討する際には、参列者の規模に注意が必要です。祭壇なしの葬儀では棺をそのまま置くことになるため、参列者が多くなると、後ろにいる人から棺が見えません。
祭壇なしのスタイルを選ぶ場合、参列者は多くても20人ほどと考えると良いでしょう。
「家族葬でもやっぱり祭壇は設けたい」という方へ|祭壇の種類と費用感
ここまで祭壇なしの家族葬について解説してきましたが、「やはり祭壇は設けたい」と考える方も多いでしょう。祭壇には故人を華やかに見送る効果や、式全体に厳かな空気を作る役割もあるため、希望に応じて選ぶ価値は十分にあります。
祭壇には大きく分けて「花祭壇」「白木祭壇」「オリジナル祭壇」の3種類があり、それぞれ雰囲気や費用感が異なります。ここからは、目的別にどの祭壇が向いているのかを詳しく見ていきましょう。
【花祭壇】費用を抑えたい、華やかな雰囲気にしたいなら
花祭壇は、生花を中心に飾り付ける祭壇で、華やかで明るい雰囲気を演出したい方に向いています。白木祭壇に比べると重厚感は控えめですが、その分やわらかく温かみのある印象を与えられる点が魅力です。
費用は20万~50万円ほどが目安で、使用する花の種類やボリュームによって調整しやすく、比較的リーズナブルといえます。故人が生前好きだった花を取り入れることもでき、その人らしさを表現したいという希望にも応えやすい祭壇です。
【白木祭壇】厳かな雰囲気を重視するなら
白木祭壇は、白木を組み合わせて作る伝統的な祭壇で、格式高く厳粛な雰囲気を重視したい方に適しています。古くから日本の葬儀で用いられてきた形式です。
費用は10万~100万円と幅があり、彫刻や装飾の細かさなど、デザイン性の高いものほど費用が上がる傾向にあります。伝統や格式を大切にしたい家族にとっては、安心感のある選択肢といえるでしょう。
費用を抑えたいならカスタマイズなしの白木祭壇
白木祭壇を選びたいものの、費用はできるだけ抑えたいという場合は、装飾や彫刻を加えないシンプルなタイプを選ぶ方法があります。既製の白木祭壇をそのまま使用することで、特注の装飾を施す場合に比べて費用を大きく下げられるでしょう。
シンプルな白木祭壇であっても、白木本来の清廉な印象や厳かな雰囲気があります。格式を重視しつつコストも抑えたいという方には、バランスの取れた選択肢となるはずです。
【オリジナル祭壇】故人らしさを大切にしたいなら
オリジナル祭壇は、花祭壇や白木祭壇といった既存の形式にとらわれず、故人の趣味や人柄を反映させたデザインで作られる祭壇です。好きだった色合いや思い出の品、趣味に関連するモチーフなどを取り入れることで、世界にひとつだけの祭壇に仕上げられます。
その分、デザインや装飾を一から考える必要があり、既製の祭壇と比べて費用は高めになる傾向があります。費用はかかっても「故人らしい見送り方をしたい」という強い希望がある場合には、満足度の高い選択肢となるでしょう。
家族葬で祭壇をどうするか迷ったら、あんしん祭典にご相談ください
祭壇の有無や形式は、予算や故人・家族の希望によって変わるものであり、「絶対にこうすべき」という正解があるわけではありません。だからこそ、ご自身やご家族の希望に合った形を見極めることが大切です。
とはいえ、「費用を抑えたいけれど、寂しい印象にはしたくない」「故人らしさを大切にしたいが、何から決めればよいかわからない」など、実際に検討を始めると迷いが生じる方も多いでしょう。そうした際は、ぜひあんしん祭典にご相談ください。
あんしん祭典は、東京都内に数多くの自社式場を展開する葬儀社です。24時間365日体制でご依頼やご相談を無料で受け付けており、深夜や早朝の急なご逝去にもすぐに対応いたします。また、厚生労働省認定の「葬祭ディレクター1級」を持つスタッフも多数在籍しているため、祭壇の有無や種類選びといった専門的な内容についても、安心してご相談いただけます。
幅広い宗旨・宗派に対応している点も、あんしん祭典の特徴のひとつです。祭壇なしのシンプルな家族葬から、花祭壇・白木祭壇・オリジナル祭壇を用いた華やかな式まで、ご家族一人ひとりの希望に寄り添った形をご提案いたします。
「祭壇をどうするか決めきれない」「費用感をまず知りたい」という段階でも構いません。あんしん祭典では、事前のご相談だけでも承っておりますので、ご不安な点があれば、ぜひお気軽にお問い合わせください。

